雲ノ平山荘で一夜を明かす。
宿泊者は自分を含めて9人。

時間は4時半。
自分は早朝撮影のため早く出ようとするが、
意外にも殆どの宿泊者が行動開始の準備をしている。
  
SDIM1856.jpg
  
外に出る。
思っていたほど寒くない。

東の空は次第に明るさを増していく。
実はどこで撮影するかを全く考えていなかった。
急ぎ、スイス庭園方面に向かう。

祖父岳上空に雲がかかり、そこに光が当たり始めた。
前景を決め、左写真を撮る。

背後には薬師岳(中写真)。
どっしりとした山容は、非常にカッコよい。

SDIM1859.jpg

日の出撮影を終え、先へ進む。
日本庭園方面に向かうと、木道の脇に霜柱の群れが。

高さは10cmくらいあろうか。
いくつか写真を撮ったので、別の日記に書きます。
  
SDIM1877.jpg

またしばらく進むと、黒部五郎岳の先に笠ヶ岳が見えた。
笠ヶ岳と言えば、3年前に居た西穂山荘から毎日見ていた。
その時の思いが重ね合わさる。

草には朝の光が当たり、黄金色に輝いている。
空は澄み切った青。風もなく、非常に心地いい。
何だか、ものすごく安心する風景。

自分はどちらかというと「山が好き」なのではなく
「山でしか撮れない風景が好き」なのだが、ここで初めて、
山が好き、と思えるようになった。

3日目。この日は写真的にも気分的にも
山行のハイライトだったが、時間はまだ朝の6時半。

行程は始まったばかりだ。