朝5時。
沢渡駐車場にて、予約していたタクシーと落ち合う。

天気は快晴。気温はマイナス11度。
月が明るいため星はあまり見えないが、それでも満天の星空。

狙い通りの天候に気をよくする。
タクシーの運ちゃんも、「今日は最高だね!霧氷がすごいだろうね!」
と、太鼓判を押す。
  
  
5時半。
釜トンネルを徒歩で抜け、上高地へ足を踏み入れる。
聞こえるのは自分の足音だけ。独りであることを実感する。

明るい。まぶしいほどの月明かりで、自分に影ができる。
大正池まで来ると、その月に焼岳が照らされている。

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ここで、あることに気づく。
水面から水煙が上がっていない。

気温はたぶんマイナス15度以下。風はほぼ無風。
それなのに、なぜ? これでは霧氷がつかない。
  
  
目指した日の出スポットに着く。
ここで霧氷と穂高連峰を絡めたかったのだが、どこにも霧氷がない。
仕方なしに撮り始めるも、なんとなく消化不良。
今年は雪が少ないし。

霧氷が無いのなら、ここに長居する必要はない。
平湯大滝と新穂高へ行こう。あと温泉。そう考え、ワタシは踵を返した。
  
  
  
今回の敗因は何だろう?
ワタシだけではなく、タクシーの運ちゃんや、霧氷目当てで上高地に来た
カメラマン連中が、皆外したのだ。

もっと経験を積まないとダメなのか、それとも単に運なのか。
気象って、難しい。。。

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戻る途中。
焼岳にも陽が当たり始めている。

今回の収穫は、月明かりに照らされた焼岳を観ることが出来たことだろう。
それだけでも来た甲斐があった。