今回の目的地に向かう途中、見上げると巻雲が現れ
霧氷があらかた散る頃には全天を薄雲が覆う。
予報よりも早い時間に天気が崩れそうだ。
 
そんな中、ふと足元を見ると、散った霧氷が解けずに残っている。
太陽が隠れたからなのだろうか。そして、氷に取り込まれた泡とともに
美しい絵を描く。
 

 

 
そして氷に閉じ込められた泡。
下層から泡が規則正しく並んでいる。不思議だ。
 

 
そして、枯れ枝に咲いた氷の花。
 

 

 
この日は日曜日で、たくさんの人たちが
上高地入りしているはずだけど、ここには誰も来ない。
 
梓川のせせらぎ、小鳥たちの声。
他は何も聞こえない。静かだ。
 
 
最後に坂巻温泉でもらった弁当を広げる。
充実した時間を過ごした後のメシは美味い。
 

撮った写真はどうだろうか。
少し不安になりながら、下山を始める。
 
とりあえずは坂巻温泉でゆっくりしつつ
帰りのバスを待つとしよう。
 
雲はどんどん厚くなり、温泉から上がる頃には
ずいぶんな量の雪が舞うのでした。