白骨温泉から乗鞍高原に戻り、そこから三本滝ゲートを目指す。
乗鞍岳山頂は雲に隠れているが、ゲートの辺りはまだそうでもない。

ゲートにあるレストハウス前の駐車場に車を駐め、
うまくガスが出てくれると良いなぁと思いつつ滝を目指す。

滝までは10〜15分くらい歩く。一部木道や階段が付けられているが、
高低差があり急ぎ足だと息が切れる。

途中、何人かとすれ違ったり追い越したりしたけど、街の格好で来て
移動に難儀したりしている人を見ると、ここは観光地なんだなと思う。
 
 
そんなこんなで滝の手前まで来ると、吊り橋があります。

橋が揺れてブレないかと心配でしたが、何とか許容範囲。
そして黄葉も、何とか許容範囲である。

そこから少し進むとお目当ての滝があります。

三本滝は、小大野川・黒い沢・無名沢の三本の川が一ヶ所に集まっていること
から名前がつきました。日本の滝百選に選ばれていますが、正直そんなに良い
滝ではないように思います。個人的には乗鞍だったら善五郎の滝の方が好きです。

それはさておき。
右側の黒い沢は、絹糸のように静かに流れているので、滝のすぐ近くまで寄れます。
滝壺と呼ぶには余りに小さい。落ち葉で秋らしさを演出します。

そしてそこから滝を撮る。
30分くらい待っていると、だんだん上からガスが降りてきて期待通りの感じに。

  

あまり良い滝ではない、と上の方に書きましたが、
霧で霞ませることによってだいぶ良くなると思います。
 
 
そしてけっこう長いことここに居た気がしますが、撮影の間は誰も来ず。
追い抜いた観光客は諦めて引き返したのか、熊に襲われたのか、ちょい心配。

自分も目的のものを撮ることができたので、引き返すことにします。
熊が怖いので口笛を吹きながら。

吊り橋まで戻ると、ご覧の通り一面の霧。
夕暮れが迫っていることもあり、ちょいと焦りつつ戻ります。

追い抜いた観光客は、追い抜いたポイント辺りに居ました。
動けないのかと思いましたが、普通に歩いているのでそのまま追い抜き。

駐車場に戻ると、ゲートの係員が近寄ってきて、その観光客を見たか
聞いてきました。聞けば、当日朝に熊が出たらしく、警戒していたようです。

道理で、車を駐める時も戻ってきた時も、ジロジロ見られていたわけだ。
誰が滝に行って、ちゃんと戻ってきたのかをチェックしてたんですね。

単に乗鞍エコーラインの規制をしてるわけではないんだと思うと、
大変な仕事だなぁと思うのでした。

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