数年前に 某写真雑誌で見て以来、いつかは来たいと思っていた原尻の滝。
大分県の緒方町にある、晴天の似合う滝です。
日本の滝百選にも選ばれています。

今回ははここまで来るつもりではなく、熊本県小国町の鍋ヶ滝へ
向かっていたのですが、あと片道50kmくらい走れば滝に着けること、
今は晴れており、原尻の滝撮影の条件に適っていること、
夕方には雨の予報があり、鍋ヶ滝は曇りか雨の条件で撮りたかったこと、
など様々な理由から急遽越境をすることにしたのです。
  
  
この迷走のせいで、多少遠回りになってしまいましたがね。。。
  
  
  
時系列を少し戻します。

菊池渓谷で撮影を終え、駐車場に戻ってきたのは朝8時半ごろ。
ここから、菊池阿蘇スカイラインで阿蘇外輪山の稜線に出ると
そこには丸い緑色の丘と青い空がどこまでも続く楽園。

阿蘇山周辺ってこういう地形が多いような気がします。

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SDIM7858.jpg

途中、大観峰の展望所へ。この写真は同じ場所で翌朝撮ったものですが。。。
眼下には阿蘇市の市街地や水田が広がる大パノラマです。

それを外輪山が城壁のように囲んでいます。
まあ、自分のいる場所も外輪山の一部であるわけなのですが。

上から見ると、こんな感じです。
(稜線に線を引いています)
SDIM1213.jpg

あまり詳しくないのですが、この外輪山までが火山学的に阿蘇山の一部で、
世界最大級のカルデラを形成しているとの事。

9万年前の巨大カルデラ噴火では、
>火砕流は九州中央部を覆い一部は海を越え山口県にまで達し、
>火山灰は北海道に至る日本全土の他朝鮮半島でも確認されている(wikiより引用)
との事。

噴出物は富士山1つ分に相当したといいます。
ものすごいスケールを感じますね。
  
  
少し話がそれたのですが、九州で滝を見るときに、
阿蘇山が作った地形というのがひとつのポイントになるのです。
  
  
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大観峰から小国町方面へ抜け、そこから原尻の滝へと向かいます。
途中、ガソリンの残りが心配だったけど、何とか到着しました。

周辺は公園になっており、下まで降りられる歩道もあります。

SDIM7744.jpg

写真は下から。青い空が映える、豪快な滝です。
もう少し雲があれば、もっと良かったかな。

この滝は、阿蘇山の中心から直線で40kmくらい離れているのですが、
ここも阿蘇山の火砕流が形成した溶岩台地で、緒方川が長い年月をかけ
削り取ったといいます。

九州にはこうした滝がいくつもあります。
  
  
なお、この写真には写っていませんが、この滝のすぐ上には橋が架かっており、
たまに車が通るのが見えます。また、少し左よりに構図を取ると電柱が入ります。

そういう意味で、今回撮影した写真は いつも以上に
「作られたもの」という感があります。

まあ、そういう周囲の環境とかも写真に撮ってくれば良かったのですが、
河原の石が太陽光で熱くなっており、汗がハンパなく出てきたので
早々に撤収しました。

そういうのも撮れるように余裕を持って撮影に臨むことも大事ですよねー。

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