2日目。
天候はくもり。夜から雨になり翌日まで続く予報。

紅葉のピークは恐らく過ぎたし、下山して温泉にでも行こうかと思ったけれど、まだ一度も涸沢に行ったことがなかったので、予定通り涸沢に向かうことにしました。
 
 
槍沢を下って横尾からまた登り。登れるか不安もあったけど、
ここのところのランニングが功を奏したのか、コースタイム未満で到着。

涸沢の紅葉

やっぱりピークを少し過ぎた感じでした。

稜線にはガスがかかっていて残念でしたが、
そのあたりはほほ枯れているので問題なし。
 
 
涸沢の紅葉

涸沢小屋。
最高のロケーションですね。
 
 
さて、ここでテントを張ります。
先客は5張くらいだったので、場所は選び放題。

風雨を避けられるところを選んだのですが・・・
夜になると何度もテントごと飛ばされそうになりました。
強風と大雨の音で、なかなか眠れませんでした。
 
 
 
そして翌朝。

気がつくとテント内は水浸し。
低いところには水たまりもできている有様。

タオルを浸しては絞り、浸しては絞ることを繰り返すこと1時間。
徒労感が出てきたあたりで、トイレに行きたくなってきました。

最初は無事だったダウンのシュラフも、だんだん湿ってきていて
ここでトイレに行ったらもう終わりだなと思いました。

翌朝の最低気温は1℃ですし。
下手したら死ぬ。
 
 
この風雨の中、下山することも考えたのですが
それも危険なので、ダメモトで山小屋に相談することにしました。

涸沢には涸沢ヒュッテと涸沢小屋がありますが、まずは近い方の
ヒュッテに。受付で宿泊を打診したところ、あっさりOKが出ました。

紅葉の涸沢なので予約で満杯かと思いきや、この悪天候で
キャンセルが出ていたのか、布団も1人1枚で大丈夫とのこと。
受付のお姉さんが女神に見えました。

部屋に行ってみると、自分と同じ状況の人がすでに10人くらい。
まだ午前中にも関わらず、どんどん増えていく。
本当に山小屋があって良かった。
 
 
 
夕方。
思ったよりも早く雨が上がったので外に出てみると
ガスがどんどん上っていっていました。

涸沢の紅葉
 
 
涸沢の紅葉

紅葉はピーク前のところとピーク後のところだけで
ピークがない感じ。

まあ、この風雨なら仕方がないです。
 
 
涸沢の紅葉

テント場。
さすがにこの天候では少ないですね。

しかし涸沢小屋の画になることよ。
 
 
涸沢の紅葉

その奥に目を向けてみると、
前日には無かった滝のような沢ができていました。

こういうの大好物です。
 
 
涸沢の紅葉

そして、人工物を極力排除するとこうなる。

雨のおかげで艶やかさは出ていますが、
前日と比較すると茶色い部分が増えているのがわかりますね。
 
 
 
4日目。
涸沢で迎える2回目の朝。

涸沢の紅葉
 
 
涸沢の紅葉
 
 
涸沢の紅葉

びっくりするくらいの快晴です。
朝の鋭い日差しが、山肌を紅く染め上げます。

紅葉はさらに後退しているけれど、
それが目立たなくて良いと思います。

前日の雨と低温で、稜線が冠雪していることを期待しましたが
それが叶わず残念。
 
 
それにしても涸沢小屋の場所の良さよ。
どうしても構図に入ってきてしまうのです。
 
 
 
それからは特にトラブルもなく無事下山。
日程を使い切ったので温泉には行けなかったけど
それはまたの機会にしたいと思います。