朝5時。
前日同様、村の駅 アルプスの郷で夜を明かす。
前夜から降り始めた雨は、止むことなく車の天板を叩く。
まだ暗い中、158号線を高山方面へ走る。
目的地は前川渡大橋。たぶんガスが山にかかっているだろう。
現地。
予想通りの光景に満足する。
ここの少し下流に奈川渡ダムという大きなダムがあり、
そこにいくつもの川が流れ込んでいます。
人工物が(写真の題材として)あまり好きでないことは過去に少し触れた。
でも、この美しい光景もある意味では人工物なんだよなぁと思いながら
撮影していると、人工物って何だろうと考えさせられる。
自分が風景写真を撮れるのも、人が道路を開き、橋を架け、車が走れるから。
ガソリンを消費して、自分も呼吸して二酸化炭素を出しているからここに居られる。
いわゆるエコとは対極にいるのかも知れない。
ここに限らず、そうして撮った写真は人工物を撮っていることと同じなのかも知れない。
風景写真やってる人間がそんなこと考えて良いのかはわからないけど。
そして、その風景写真も、ある意味真実であり、ある意味虚構であるということを
全く同じ場所で撮った下の2枚の写真を見ると考えさせられるのです。
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